きみだけが好き。






「…蒼す…」



「ごめん、注目、されてるよな?」



「う、うん…」



 やっぱり私は蒼介に抱きしめられている。


 そんな私たちをチラチラ見ている人もいれば、じっと見ている人もいて…。


 恥ずかしいけど……嬉しい。



 私も、ぎゅってして、いいかな…?



 そっと手を蒼介の後ろにまわそうとすると……



「…わり。 花帆、少し走るから」



「…うあっ!?」



 私から離れて、私の手を握り、走り出した蒼介。



 


 は、速いっ…!





 幸い、水族館に階段はなく、らせんっぽくなってるから走る度に下の階へ降りていく。