「へっ…だってあそこに…」


「サプライズだって言ったろ? 俺が、屋台作ったの」


「えぇええ!? そうだったの!?」


 驚くなんてものじゃない…。


 屋台を作っただなんて……!


「…俺、ずっと今日告白したくて。 でも、ただ告るのはやだなーって思ってて。


 で、たまたま今日が森田の誕生日って聞いたから、あっこれだ!ってひらめいた。


 今思えばそれで玉砕するかもしんねーのにな」


 ハ八っって笑う八代くんの横顔をずっと見つめる。


 計画的に、してくれたんだ…。


 だから、14時までにすることあるって……このことだったんだ…。


 私は、心がジワッと温かい気持ちになったのを感じた。


「ありがとう…。 私……すっごく嬉しくて…今日、眠れない…」


 ずっとずっと、八代くんと付き合えたらって夢みてた。


 それが叶うなんて……本当に、ビックリだよ…。