「さすが男を落とすまでしつこい女だわ。 ああいうの性に合わないんだけどっ」


 紫月、さっきからすごい険悪。


 未琴ちゃんも、紫月に同意してる。


 私は、山岡さんのこと…確かにライバルだし嫌だけど、でも…私がグズグズしてるのに対して、ガンガンアピールしてるのは、正直すごいと思う。


 …私には、出来そうにない。


 やっぱり、臆病で、怖がりな私。


 そんな私より、山岡さんみたいな、自分に自信がある女の子に目が行くのはあたりまえなのかも…。



 せっかく、八代くんに告白しようって……決心したのにな。


 今じゃ臆病な気持ちが大きくなって、不安だよ…。


「…っ かほっ」


「うわっ」


「大丈夫? 顔色悪いよ??」


 紫月と未琴ちゃんが、心配してる……。


「ごめん、なんだか自信なくなっちゃって」


「「自信?」」


「うん…」


 こんなに弱気になったの初めてかもしれない。


 でも………八代くん、楽しそうなんだもん。


 今だって、笑ってる……。



「私…苦しい…」