「ただいまー!!!
あーマジあの担任うぜーんだけど!」

頭を掻きながら保健室のドアを
開ける渉。

「渉!おかえり。」

「おっ。よくなったか。
つか、聞いてや!!あの糞担任
俺に黒染めしろとか言いやがんだよ!」

「そりゃぁねえ。」

「でさぁ俺頭来て、悠の方が
パッキンキンやん!!ゆうたら
どつかれた。」

なんでやねん!と言いつつも
話続けた

「どっちもどっちだね。」

「時雨も人のこと言えない。」

「えへへ。あっ!渉、言い忘れてたけど
ありがとね。」

「おぅ。」

「てかてめぇらはおれの存在無視か。」

待ちくたびれたかのように
大きな欠伸をした。

「悠ー!!!」

そう言って少し不機嫌な悠ちゃんに
渉は飛びかかっていった

「ぐぁっ!!だ…抱きつくなぁぁ」

あたしはこんな光景が
見たかったのかもしれない。
翔ちゃんが生きていれば当たり前に
見れた光景が、今はこんなにも
愛おしいなんて…