水で濡れた奇妙な姿のクマを置き、隠れる事にした。

隠れると言っても、場所は決まっている。

押し入れ。

あのクマが長い間眠っていた場所。



キーッ、トン・・・・

狭い押し入れの下に体を潜める。


暗闇が美香を包む。
押し入れって、こんなに暗いのか。

高温と湿気で、脈が早くなる。

「あっついなぁ。ふぅ」

この季節の押し入れは罰ゲームだ。


少し後悔した