月と太陽

どれくらいの時間、その光景を見ていただろう。

わたしには、とても長いように感じた。

口や頬が切れて出血したロン毛男たちは降参したらしく、何も言わず舌打ちをして立ち去って行った。

奴らの姿が見えなくなると、匡人がその場に寝転がり「疲れたー!」と空に向かって叫んだ。

涼もその場に座り込み、後ろに手を付いて汗を拭う仕草をする。

涼は一番最初のロン毛男からの一発だけしか殴られていないのか、ほとんど無傷だった。

タケルは休むことなく、こっちを振り返ると、わたしを見て微笑んだ。

わたしは思わず駆け出し、タケルに抱き付いて行った。