「────高等学校に…」

眠たい。校長の話ってなんでこうも長いんだろうか。

「───…。」

「──美音だよね?」

私が眠りの世界に飛んで行っていると後ろから低い声が聞こえた。


「は?アンタだれ?」

振り向いた先には金髪。

「あ、わかんないか…。俺恋未だよ。」

頭の中で、恋未って名前の金髪を探す…。
私がいつも行く、ライブハウスのドラマー…。
ではないよね。

「…わかんない。」

「美音、軽音部入んない?」