ダイヤの恋人 〜June bride〜

もちろん、エーデルシュタインの事を考えるとこれだけで済ませてしまう訳にはいかないから、3ヶ月後にはきちんと招待客を招いて結婚式と披露宴を行う事になっているけど…


二人きりで結婚式を挙げる機会を作ってくれた理人さんの気持ちが本当に嬉しかったし、その為に今まで以上に仕事に時間を費やしていた彼に感謝の気持ちでいっぱいだった。


「理人さん」


「ん?」


「本当にありがとうございます。二人きりで結婚式を挙げられるなんて思ってなかったから、本当に嬉しかったです」


「俺がそうしたかっただけだよ。たくさんの人に瑠花のウェディングドレス姿を見せる前に、世界一綺麗な瑠花を独占しておきたかったんだ」


とろけるような甘い言葉に、胸の奥がキュンと鳴いた。