至る所で咲き誇っているプルメリアの純白を堪能しながら、海岸に続く道をゆっくりと歩く。


「あっという間の三日間だったね」


「そうですね」


大きく頷いてから、満面に笑みを浮かべた。


「でも、とっても楽しかったです。念願のシュノーケリングも、何とか体験出来たし」


「スコールに遭うんじゃないかとヒヤヒヤしてたんだけど、今日まで天気に恵まれたね。シュノーケリングは瑠花がずっと楽しみにしてたから、初日と結婚式の今日だけは何とか晴れて欲しかったんだ」


「そういえば、有田さんが『一昨日と昨日は予報では雨だった』って言ってましたよ」


「お互い、日頃の行いがいいのかな」なんて冗談めかして笑った理人さんに釣られて、あたしもクスクスと笑った――…。