ある人々の恋愛2

 氷より冷たい視線を、私に浴びせ、颯爽と部屋から出て行った。男子の勝ち誇った顔が、嫌に目に付いた。母親の高いヒールの音が、耳元に響いて忘れられない。
唇をかみ締め、顔を無理に上に上げた。そうしないと、悔しくて悲しくて涙がこぼれそうになるから。