きっと絶望だ


 あの日あの場所での私はバカげてると嘲笑った。死にたくないやつが腕を裂くかよと怒鳴ったのを鮮明に覚えている。

 ただひたすらに、悪戯に心を傷つける現実に絶望していたことを、否定する気はない。