今更怖い、だとか馬鹿げてる。 もうこの腕には消えない程に深い傷も、古傷も五万とあるのだから。 それでも、包丁の刃がギラリと光のを恐れ、力なく床に包丁を置いた。 自身の情けなさと意気地なさを自嘲した。 死にたい行為は、死にたくないと言うサインだと数年前にどこかの心理カウンセラーが言っていたっけ。