香川さんと話してから、一週間程たったが、特に変化はなかった。 恵はいつものように、岩崎君の所に入り浸っていた。 それはだんだんエスカレートしていき、朝練の部活の後の教室までいく間も 授業の間の休み時間も、ずっと岩崎君のところにいるようになった。 私も1人で過ごす感覚を大分取り戻したのか、休み時間はケータイや本を読んだりして時間を潰し、昼休みはいつも屋上にいた。 そんなとき、事件は起きた。