「そういえば、木戸さん朝誰かに話しかけられてどこかに連れてかれてたよね?…あれ確かとなりのクラスの香川さんじゃなかった?委員会一緒で名前覚えてたけど…」 私はハッと恵の顔を見た。 「…香川……由美ちゃん?」 恵は大きな目を更に大きくしてこっちを見た。 「…う…うん。」 何とか私が答えると、来て!と今度は恵に手をひっぱられながら中庭のベンチに向かった。