たまに家に帰ると男物の革靴があることがある。 それに気付くと、 私はいつも静かに玄関を閉め、音を立てずに自分の部屋に行く。 いつも、お母さんが男の人と過ごすのは決まって1階のリビングだ。 自分の2階の部屋に逃げ込めば、私の存在は大抵ばれない。