優のお母さんと別れた後、急いで自分の部屋へと駆け込んだ。 箱を机の上に置き、ゆっくりと心を落ち着かせる。 上蓋をとって、中身をもう一度確認した。 中には、メモリーカードと包装されてピンクのりぼんが掛かった小さな箱。 私はメモリーカードを震える手でビデオカメラに挿し、電源を入れる。 高鳴る鼓動を感じながら、再生ボタンを押した。