封印戦慄映像

「陸也……しっかりして。やっぱり少しでも水分を取っておいた方がいいよ。これ、私が口を付けたものだから安心して飲んで」


陸也は渡されたペットボトルを暫く見つめると、少しだけ口に含んだ。


「地下室は迷路のような構造になっているのかなぁ? 行き来できるドアや出来ないドアもある訳だし……」


茂は丸模様があるはずの壁に視線を流し言った。


「だとしたら、やっぱり押してみるしかなさそうよね。出口に一歩近づくかもしれないし……陸也、元気を出して。そのカメラで撮影をするんでしょう?」