男の子なのか、女の子かは区別がつかなかった。どちらとも取れる、中世的な顔立ちをしていた。綺麗だが不気味。そんな幼子だった。
その幼子が、足を持つ手を壁に伸ばしている。
「き、気持ち悪いな……子供だよな? 小さな子が死体を笑いながら持つなんて――壁に向かって何をしているんだ? 茂、手元をアップにできないか?」
「ちょっと待って……よし、これでどうだ?」
茂がキーボードを軽やかに弾くと、ワイプが画面に浮かび上がり、手元が大きく映し出されていた。
「あ! 気付かなかったけど、ほら、ここに小さな模様があるわ? この子は背が届かないから、死体の足を使って押そうとしているんじゃないかしら?」
その幼子が、足を持つ手を壁に伸ばしている。
「き、気持ち悪いな……子供だよな? 小さな子が死体を笑いながら持つなんて――壁に向かって何をしているんだ? 茂、手元をアップにできないか?」
「ちょっと待って……よし、これでどうだ?」
茂がキーボードを軽やかに弾くと、ワイプが画面に浮かび上がり、手元が大きく映し出されていた。
「あ! 気付かなかったけど、ほら、ここに小さな模様があるわ? この子は背が届かないから、死体の足を使って押そうとしているんじゃないかしら?」


