どさりとその場に座り込んだ茂は投げやりに言い放った。


「あれだったりして! 金持ち集めてインターネットで公開処刑……そんな映画が沢山あったじゃないか」


「まさか! 日本でもそんなことが? ……ううん。いくらなんでもそれはないよ!」


「俺はやっぱり罪人という言葉の方が引っかかるな。あの牛にも意味があるのかな?」


どこか引っかかるものを胸に抱えているが、それがなんなのか分からなかった。でも昔の記憶の糸が、なぜか知っているような気がした。


「私達……なにか罪を犯しているのかしら――」