「ごめん、ごめん茂。手伝うよ。撮影が出来ないなら、こんな所に居ても仕方が無い!」


陸也は舌打ちをし、私も布団をずるずると引き摺り運んだ。


全部の布団をテーブルの上に積み重ね、一番力の強い陸也が天井を何度も叩いたが、開くことはなかった。


元々全員、魅羅がスイッチを押して地下室への扉が開いたのを目視している。頭の片隅で重く頑丈なのは分かっていた。


だけど私達三人は代わりばんこに、そこら辺に転がっているナイフや道具を用いて天井を叩き続けた。