この声は冬馬と直子……?
「違うんだ久実。茂、なんだよそのCD! 止めろよ!」
「冬馬……私と別れたかったの?」
やっと冬馬の側に寄れた体だったが、声を震わせ小さく退いた。
倦怠期だとは想像していたが、浮気までしているとは思ってもみなかった。
「丁度良いわ……この際、はっきりしておこうかしら。冬馬は貴方と別れて、私と正式に付き合いたいらしいの。この人、そういうところが優柔不断なのよね」
「う、嘘よね……冬馬?」
「えっと、そのう……っていうか誰だよ! 事務所を盗聴したやつ! もしかして茂か? 音声関係はお手の物だもんな」
「違うんだ久実。茂、なんだよそのCD! 止めろよ!」
「冬馬……私と別れたかったの?」
やっと冬馬の側に寄れた体だったが、声を震わせ小さく退いた。
倦怠期だとは想像していたが、浮気までしているとは思ってもみなかった。
「丁度良いわ……この際、はっきりしておこうかしら。冬馬は貴方と別れて、私と正式に付き合いたいらしいの。この人、そういうところが優柔不断なのよね」
「う、嘘よね……冬馬?」
「えっと、そのう……っていうか誰だよ! 事務所を盗聴したやつ! もしかして茂か? 音声関係はお手の物だもんな」


