こちらの部屋は打って変わって全面漆塗りの黒だった。畳の上に布団が2組敷いてある。
「布団が3組敷いてあるぞ! ここは寝床か……」
私の真似をするように、隣で模様を押した冬馬が呟いている。
「冬馬、こっちの部屋も全面黒だわ……この二つの部屋には電球もないのね」
直子が私の方へ駆け寄り、部屋を見渡していた。
窓が無い二つの部屋で、ここは本当に地下室なんだと再確認させられた。
「女子と男子に別れて寝れば良いか……魅羅さんが気を使って敷いてくれたのかな? そういえば魅羅さんは下りてこなかったんだ――」
「そんなことより茂、テーブルに音声機器やパソコンを設置しろよ」
「布団が3組敷いてあるぞ! ここは寝床か……」
私の真似をするように、隣で模様を押した冬馬が呟いている。
「冬馬、こっちの部屋も全面黒だわ……この二つの部屋には電球もないのね」
直子が私の方へ駆け寄り、部屋を見渡していた。
窓が無い二つの部屋で、ここは本当に地下室なんだと再確認させられた。
「女子と男子に別れて寝れば良いか……魅羅さんが気を使って敷いてくれたのかな? そういえば魅羅さんは下りてこなかったんだ――」
「そんなことより茂、テーブルに音声機器やパソコンを設置しろよ」


