「なに、ここ……冬馬さん、直子怖い!」
真っ青な茂、冬馬に腕を絡ませる直子。色々突っ込みたかったが、部屋の異様さに言葉を飲み込んだ。
壁や天井、床に敷かれている絨毯、全部が赤の部屋だった。
なにより一番眼を引くのが天井から垂れる、一筋のロープ。先端が丸く結ばれ、まるで首吊り自殺で見る、輪のようだ。
照明は薄暗いオレンジ色の裸電球一つで、光沢のある赤を暗くし、その下にある黒く大きい長方形のテーブルを、赤黒く不気味に照らしている。
「リビングと、他に部屋はあるのかな……早速、カメラを設置しなくっちゃ――」
陸也だけは仕事柄慣れているせいか、冷静に撮影に入ろうとした。
真っ青な茂、冬馬に腕を絡ませる直子。色々突っ込みたかったが、部屋の異様さに言葉を飲み込んだ。
壁や天井、床に敷かれている絨毯、全部が赤の部屋だった。
なにより一番眼を引くのが天井から垂れる、一筋のロープ。先端が丸く結ばれ、まるで首吊り自殺で見る、輪のようだ。
照明は薄暗いオレンジ色の裸電球一つで、光沢のある赤を暗くし、その下にある黒く大きい長方形のテーブルを、赤黒く不気味に照らしている。
「リビングと、他に部屋はあるのかな……早速、カメラを設置しなくっちゃ――」
陸也だけは仕事柄慣れているせいか、冷静に撮影に入ろうとした。


