「先ほど、テープに流れていた女たちの名前……この名前を聞いても忘れている振りをするのか?」
――安奈、美紀、多佳子……
「いやあああ!!!! 知らないわ! 私は何も知らない!!!!」
「お前は茂が盗聴していたのを知っていた。それを逆手に取り、冬馬の浮気相手をつき止め、嫌がらせを繰り返した……
それでだけではなく、怨念と血を吸い上げた首切り地蔵に願かけをした。
――冬馬を手に入れられますようにと」
「それの何が悪いの! ずっと好きだったんだもの! 私だけの者にして何がいけないのよ!」
――安奈、美紀、多佳子……
「いやあああ!!!! 知らないわ! 私は何も知らない!!!!」
「お前は茂が盗聴していたのを知っていた。それを逆手に取り、冬馬の浮気相手をつき止め、嫌がらせを繰り返した……
それでだけではなく、怨念と血を吸い上げた首切り地蔵に願かけをした。
――冬馬を手に入れられますようにと」
「それの何が悪いの! ずっと好きだったんだもの! 私だけの者にして何がいけないのよ!」


