陸也はきっと最後のボタンを押し、テープを止めたんだろう。その代償に、目の前に現れたのは良寛さんだった。
刀の刃先が陸也の首を切りつけ、血のしぶきが飛んだ。膝が絨毯につき、耳を塞いでいた両手がずるずると下がる。
生温い血糊がついた指先が、耳たぶを撫で、ぬるっとした感覚が耳や頬にも伝わった。
地獄を見たような悲痛な形相が左へと、かくんと傾いた。だが、まだ生首と胴体が千切れそうな皮でギリギリ繋がっていた。
「……久実。どうじゃ? 首の皮一枚で繋がるという、ことわざは――ここからきてるんじゃぞ」
萎縮する胃壁。思わず胃液を吐き出した。
すると容赦なく、良寛は最後の皮を刀で斬りつけた。
刀の刃先が陸也の首を切りつけ、血のしぶきが飛んだ。膝が絨毯につき、耳を塞いでいた両手がずるずると下がる。
生温い血糊がついた指先が、耳たぶを撫で、ぬるっとした感覚が耳や頬にも伝わった。
地獄を見たような悲痛な形相が左へと、かくんと傾いた。だが、まだ生首と胴体が千切れそうな皮でギリギリ繋がっていた。
「……久実。どうじゃ? 首の皮一枚で繋がるという、ことわざは――ここからきてるんじゃぞ」
萎縮する胃壁。思わず胃液を吐き出した。
すると容赦なく、良寛は最後の皮を刀で斬りつけた。


