「陸也とやらは気付いたか。久実の両手の指先には、三つづつのボタンがあるだろう? それで、このテープは止められる」
指を伸ばせば、押せる場所。丸い赤いボタンが左右に確かにあった。動揺して気付かず、視野に入り込まなかった。
「押すわよ! 当たり前じゃない! 簡単なことよ!」
「待て、久実!」
陸也の声が届く前に左の人差し指で、端のボタンを押した。すると金属のバーから矢が飛び出した。先がとっても鋭い刃。それが見事、茂の左の手の平に命中させた。
「ぎゃああああああ!!!! 痛い!!!!」
指を伸ばせば、押せる場所。丸い赤いボタンが左右に確かにあった。動揺して気付かず、視野に入り込まなかった。
「押すわよ! 当たり前じゃない! 簡単なことよ!」
「待て、久実!」
陸也の声が届く前に左の人差し指で、端のボタンを押した。すると金属のバーから矢が飛び出した。先がとっても鋭い刃。それが見事、茂の左の手の平に命中させた。
「ぎゃああああああ!!!! 痛い!!!!」


