封印戦慄映像

「好きだからこそ……という取り方もある。ただし――そんなものは愛ではなく、犬畜生がやることだがな。

久実とやらどうじゃ? この事実を知らされなければ、お前は一生こいつの欲のはけ口になっていたであろう。この者を許せるのか?」


「……そ、それは」


口元を歪めた。改めて茂の顔をマジマジと見上げる。


脳味噌の隅っこで、この男ならやりかねないかもしれないと横切った。仲間を信じられないのが申し訳なく思いつつも、身の危険も守りたくもあった。


――ああ、ああ、いい……ああ……冬馬