初恋の人―Hatsukoi no hito―

「今日は、聖奈とずっと一緒に居るから…」



私の背中を優しく擦る理々葉。

回りの目も気にしてないなんて、凄く心配してくれてたんだと身に染みる。



「うちに行こう?親は居ないし、ゆっくり出来るから」



場所を理々葉ん家に移す事にし、4人で歩き出す。

カバンの中で鳴る私と玉山の携帯。

玉山は画面を確認し、理々葉に見せる。

きっと相手は弘瀬。

飛び出して来ちゃったし、玉山は居ないし、さすがに気にするよね。