「カバン…持って来てやるから、先に駅まで行っといて」
「…うんっ…」
ぶざまな姿だが、誰かに涙を見られるより良いと、タオルを被ったまま、玉山に言われた通りに駅へと行く。
走って追い掛けて来た玉山は、黙って歩く。
「実は、今から理々葉ちゃんに会う理由、倉持の事だったんだ」
でも、電車に乗り込むと口を開いた玉山。
座るのが辛い私に付き合い、つり革を両手で掴みながら立つ玉山は、ジーっと移り行く外の景色を見てる。
「…うんっ…」
ぶざまな姿だが、誰かに涙を見られるより良いと、タオルを被ったまま、玉山に言われた通りに駅へと行く。
走って追い掛けて来た玉山は、黙って歩く。
「実は、今から理々葉ちゃんに会う理由、倉持の事だったんだ」
でも、電車に乗り込むと口を開いた玉山。
座るのが辛い私に付き合い、つり革を両手で掴みながら立つ玉山は、ジーっと移り行く外の景色を見てる。

