「あ!聖奈!もう帰るの?」



「どうして、紗槻が…?」



「篠束にメールしたのね?そしたら“ここだ”って。だから来ちゃった!」



「そう…」



いつも以上にウキウキしてる紗槻に、上手く笑えず俯きながら、ファミレスを出る。

駅前の道を歩きながら、少しだけ振り返る。



「――…、」



ファミレスは、どうして店内が丸見え大きな窓なんだろ。

私が座ってた場所に座る紗槻。

笑顔が眩しい。