『ごめん。今日って同窓会なんだよな?わかってるけど、話があって』



「今ですか…?」



弘瀬に感じるドキドキとは違う、胸の動き。

小声で話してるせいもあり、声が震える。



『篠束にも誰にも取られたくないから』



「え…?」



『――俺は、聖奈が好きだ。だから今日、というか今、伝えたかった』



とうとう、言われてしまった。

薄々と感じてた、先輩の私への気持ちを。