初恋の人―Hatsukoi no hito―

これ以上は、飛鳥に話させるのは申し訳ない。

何となく察する事は出来る為、私たちも黙った。



「あんまり落ち込まず、かき氷でもどうぞー?」



なのに、空気の読めてないお兄ちゃんが戻って来て、かき氷を配る。

でも、飛鳥と鵜野さんの分もあるのは何で…?



「お兄ちゃん…何で?」



「あ?」



隣に来たお兄ちゃんに訊ねると、何故かこちらがキレてる感じ。