「嵐…っ」



「呼びました?」



理々葉が離れ、私は弘瀬に掴まりながら松葉杖を拾い、2人を見守る。



「仕方ないから、つ……付き合ってあげて良いよ…」



「ありがとう!…ありが……え゛ー!!?;;」



…煩っ!;;

どんだけ驚くの;;



「嫌なの?」



「嫌なわけ……。すっごい嬉しい、理々葉」



「何で泣くの;;」



理々葉が慌てて巾着からハンカチを出すと、玉山は背中を向けて、自分で涙を拭く。