こちらへ来ようとするお兄ちゃんを、どこかに隠れてたらしい玉山が止めに入る。



「――煩い」



言い合う2人を、浴衣姿の理々葉が一蹴し、下駄をカラカラと鳴らしながら近付いて来る。



「うわっ!;;」



そして、私を抱き締めた。

驚きのあまり、松葉杖から手を離してしまい、左足でバランスを取る。



「良かったね…聖奈…っ」



…な、泣いてる…?;;

私、泣かせるような事したかな?