「ご馳走になるよ、って」



「あ、うんうん!ありがとう!」



「夏祭り来てよ?私たちも、行くから」



…あぁ、みんなも一緒なんだ!

理々葉たちが居るなら、行く…行くかな。

でも、紗槻と弘瀬が手を繋いで並んで歩く姿を想像すると怖い。

俯く私に、肩を叩くだけで何も言わずに出て行く玉山。

私の気持ち、察してくれてるのかも知れない。

玉山はどこまで優しいんだろう。