去年まで“倉持”と苗字で呼ばれてたのに、いつの間にか名前で呼ばれてる。

自惚れかも知れないけど、好意を持たれてる気がする。



「また手伝だってんのか?キャプテンは」



「1人で大丈夫なんだけどね…」



沢庵をボリボリと噛みながら、近付いて来た弘瀬。

手は動かしたまま、キャプテンを見てると溜め息が出て来た。

本当に、ただの優しさなら良いんだ。

凄く感謝もして居るし。