初恋の人―Hatsukoi no hito―

車から降りた時は何ともなかったのに、まさか乗る時に転ぶとは。

尻餅を着いてしまい、びしょびしょのお尻。

これじゃあ車に乗れない。



「ごめん;;濡れたし、歩いて帰るよ!」



「良いから立て!」



私が気を使ってるのに、お兄ちゃんは構わないと言う感じで、子猫を抱く反対の手を差し出して来た。



「いた…っ;;」



「あ゛?」



しかし、右足に力を入れた瞬間、激痛が走った。