「子猫…?あ、息してる?」



「大丈夫だ。それより早く車に乗れ」



「う、うん…っ」



何だ、お兄ちゃんにもカッコいい所あるんじゃん。

いつもテンションのおかしい人だと思ってたのに。

…どう接して良いやら;;

苦笑いを浮かべながら、とりあえず車に戻る。



「あ…っ!;;」



「――聖奈ッ!お前、気を付けろよ!」



洪水により、足元が不安定だったのに、まさかの転倒。