マンホールから溢れる雨水が、雨量の凄さを物語る。

窓の外を見つめ、今日のお疲れ様会はあるのかどうか考えてると、お兄ちゃんが急ブレーキを踏んだ。

雨で滑り、キキィーッと音を起てる車だが、なかなか止まらない。



「どうしたの!?」



やっと止まったと思えば、お兄ちゃんは車から飛び出して行った。



「もう…っ」



私も傘を射さずに飛び出すと、お兄ちゃんが溺れかけてた子猫を抱えて居た。