初恋の人―Hatsukoi no hito―

朝、いつもコンビニに付き合ってくれた。

朝食は済ましてる筈なのに、サンドイッチを買っては半分くれた。

……おにぎりを2・3個しか買わない俺に合わせた配慮だったのか?

コーヒーやガムもそうだ。

俺が欠伸を漏らすと渡して来た。

愚かな俺が気付かないうちに、聖奈は俺を気遣い、支えてくれた。

朝は寝ると怒るくせに、帰りは文句も言わずに肩を貸してくれた。