ポットの取っ手を腕に通し、大きくておにぎりによって重いトレイを持って体育館に戻る。

ポケットに鍵をしまったのを確認し、校舎の階段を駆け降りる。

校舎の出入口から、体育館を行き交う際が、一番危険な場所。

辺りを確認して、裏から体育館に入る。



「聖奈先輩やっと来てくれた!」



「先輩、持ちます!」



コートの回りを走ってた女子バスの1年生が気付き、手伝ってくれる。