「今日、倒れたんだって?」



空いてるスペースに、和から離れて座り、訊ねて来た理々葉に頷く。



「一番心配してくれてた人にも気付かず、よく好意を持ってる先輩と帰ろうとしたね?」



「それは先輩だって心配を…!」



「人の裏なんてわからないでしょっ!」



「……」



確かに、先輩だって下心はあったかも知れない。

ないかも知れないし、簡単に優しさを突っぱねる事は、今の私には出来なかった。