凛音は学校でもボーッとしていた。 タカのことが頭から離れなくて、 常にぐるぐるしている。 「…い、おい!」 「っえ?」 気が付くと、淳が凛音を何回も呼んでいた。 「お前、大丈夫か…。 ずっと上の空だぞ」 「う、うんっ… ごめん、心配かけて」 「いや何もないんだったらいいんだよ、 何もないんだったら。なっ?」 淳はにかっとまぶしい笑顔を見せた。