ーーー斐川、お前は…

「おお、君達が
噂のイケメンかあ♪」

医務室で何を拾ってきた…?

人懐こい総務部のチビっ子に
何を期待するんだっ?!

俺は、看護師的なポジションの
人間を期待したのだが…

「あっ、君、2号だよねっ?」

…あん?キサマに、2号と
呼ばれる筋合いはねぇっ!

「さっき、3号に聞いたけど…」

斐川の眉間に縦シワが寄る。

このチビは、空気を読まない
タイプらしい。

「レンちゃん、貧血おこしたって?」

『レンちゃん』だとっ?!

貴様、何様だ?!

俺達すら…

俺達ですらっ!

「…こらっ。会社で、気安く
愛称で呼ぶな。啓太。」

俺の感情が、爆発する寸前に、
係長が弱々しい声音をあげた。

ーーー『啓太』……?

『啓太』だと…?

・・・どぉゆうことだ…?