最近タッチアップされたのか
以前より、明らかにキレイなった
扉を開ければ、雲ひとつない
青空が広がる。

「おお…青いなぁ…」

思わずそう呟けば。

「そうだね。」

何ともいえない棒読みが
隣で同意を口にする。

「さて。」

仕事中やし単刀直入に
本題に切り込む。

「レンちゃんとテルテルが
結婚するって、マジ?」

質問なんてハナから
見当が付いていたのだろう。
慌てる事なく、真っ直ぐ
俺を見上げ口角を上げる。

「どうして俺に聞くの?
柏木君は、いつだって
直球だったじゃない。」

…どうして…って。

そんなん聞けるかよ?!

「傷つきたく無いの?」

…傷つく…って…

やっぱ…そうなんか?
肯定なん?

「それとも…何か
後ろめたい事でもあるの?」

…後ろめたい事…

「転籍した事とか…さぁ。」

転籍は…せめて仕事中だけでも
傍に居れるって権利を手放したけど
後悔はしてないよ。