『クソーッ!!うらやましい!
リヒトのヤロー、こんな美人と
移管協議やってたのか!?』

あかん…

『ああ!彼女が“レン”か…
俺が担当すればヨカッタ。』

やっぱり、見せたら
あかん奴やんけ…

『リヒトが、日本人とは言え
足しげく日本へ行くはずだよ。』

レンちゃんが、
外国人ウケすること位
分かりきったことやのに…

俺を押しのけて、同僚達が、
俺のPCを覗き込む。

『いや…彼女は…普段は
そんな外国人風じゃないよ。
普段も可愛いけど…

これは単にイベントの写真。』


人だかりを押しのけ
自分のPCを回収する。


『何?それ?イベントって、
ハローウィンみたいな事?

だったら、ヨウイチロウ
普段のレンを見せてよ。』


…は??


『“大好き”なんだから、
何かあるだろ?ツイッターとか
フェイスブックとか、レンの
何かを知ってるんじゃ
ないのか?』


…知るか!!

知ってたら、毎日チェック
してるわ!!

…知らんからこそ、この程度の
写真や接触に狼狽えるんやろ!!