「今なら治る。
また、バスケできるだろ。」
今のところ、普通の生活は
支障ない様だが、年を取れば
きっと今のままだと支障が出る。
「こっちは、いい医者がいるし。
俺、柏木さんのプレイスタイル
好きなんだよな。
ところで、斐川は、
こっちでやるのか?」
…なんで、回答に
詰まるんだ。
もう、結果は出ている
じゃあ…ないか。
「…上司に伝えるまでは
意思は、他言しない。」
そんな言葉で誤魔化せば。
「相変わらずだな。斐川は。
まあ、今のままじゃ、
こっちでは生き残れねぇよ。」
そういって優柔不断な
俺を制する。
「まあ、やる気あるなら
これ考えてみろよ。」
そういって、ポケットから
クシャクシャになった
紙切れを出して
俺の胸に押し付けた。
Dリーグキャンプ
応募要項……