「じゃあーーーー
チューしてくれたら
教える♪」

唇を尖らせて佐藤氏はいう。

「ぶちのめすぞっ!?」

漸くコイツに
おちょくられたと気づき
声をあらげる。

「だって、音村が俺に
秘密をつくるからでしょ。」

わざとらしく拗ねた表情をしても
イケメンは、絵になる。

ーーーが、

「テルテルには、
付き合いきれにゃいっ!!」

「ぶっ。『にゃい』って、何?」

肝心なところで思いきり噛んで
テルテルに爆笑される。

「用がないなら出ていけっ!!」

怒りを露にすると、
わかったよぉ~なんて
軽口をたたきながら
奴は部屋を出ていった。

チクショー・・・

怒り過ぎてクラクラする。