戸惑う3人のうち、
一番私の近くにいた神島君に
真月さんが、バスケットボールを
手渡し笑む。
「初めまして。
レンちゃんのお友だちの
真月さんです。
ちょっと、レンちゃん借りるね。」
「えっ?!ちょっと待って・・」
さすがに、頭がついて
いかないのだろう。
口をパクパクしてる神島君の肩を
ポンと叩いて趣旨をのべる。
「皆、応用力を身につけなさい。
臨機応変に、アクシデントに
強くなりなさい。」
革靴で可哀想だが・・・
それは、仕方あるまい。
3人とも怪我するなよっ。
検討を祈る(笑)
「あ。レンちゃん、その前に
『エロス』って、どの子?
先にクレンジングしてあげないと。」
真月さん・・・さすがは、
我らが女帝!!
彼女の言葉に、あの、1号がっ
うろたえている。
「エロス…?」
呟く3号を尻目に
「あっ。お世話かけます。
このバカです。」
ぷっ。神島君に背中を
付き出される1号を
透と共に、ニヤニヤしながら
見守った。



