「音村係長。」

背後から2号が呼ぶ。

「なに?」

「俺達、外した方が
いいんじゃないんですか?」

目線を動かしながら
彼は言う。

「いいんだよ。君達には
これから重要な任務があるから。
寧ろ、来てもらわないと。」

私の行動の意図が読めずに
戸惑っているんだろう。

「超重要!」

その一言を述べて
再び前へ足を踏み出す。
前方に真月さんが見えた。
到着と共に、彼らのお仕事が
始まる。

今しか出来ないことを
しっかりやるのだよ?

「はい、到着。」

透が、イケメン3人を振り返り
言った。

つられてそちらを見れば
突如現れたストリートバスケ用の
コートに目を見開いていた。

「はい、皆さん。」

呼び掛けた私を
彼らが凝視する。

「休み時間が、残り半時間あるよ。
午後からの予定を頭に入れた上で
残りの時間、本気で気分転換
するように!!」